様々なホテルブランドが、ロイヤリティプログラムを提供していますが、今回はIHGの会員プログラムである「IHG One Rewards」のメリット・デメリットについて説明したいと思います。
私が1年間利用してみた感想や私見なので、これから入会しようか迷っている方や検討している方はぜひ参考にしてください。
IHG会員とは?
IHG会員とは、IHGホテルズ&リゾーツ(IHG Hotels&Resorts)の会員のことで、IHGのメンバーシップ制度はIHG One Rewardsと呼ばれています。
IHGホテルズ&リゾーツとは?
IHGホテルズ&リゾーツとは、インターコンチネンタル・ホテルズ・グループ・ホテルズ&リゾーツの略称であり、イギリスのホテルリゾート会社です。
IHGは、高級ホテルからリーズナブルなホテルまで幅広く展開していますが、有名どころだと、インターコンチネンタルホテル(Intercontinental)があり、一度は聞いたことがあるホテルではないでしょうか。

ロケーションでいうと、アメリカ・ヨーロッパ・中国・東南アジアなど世界中に展開しており、旅先では、何かしらのブランドのホテルを見つけられると思います。
国内では、ANAホールディングスと提携しており、例えば、
などが有名どころとして展開されています。
IHG One Rewardsとは?
IHG One Rewardsとは、IHGホテルズ&リゾーツのロイヤリティ会員プログラムのことです。
IHG One Rewardsには、クラブからダイヤモンドエリートまでの5つの会員ランクが設けられています。
| 比較項目 | クラブ | シルバーエリート | ゴールドエリート | プラチナエリート | ダイヤモンドエリート |
|---|---|---|---|---|---|
| 要件 | 10泊 | 20泊又は40,000ポイント | 40泊又は60,000ポイント | 70泊又は120,000ポイント | |
| ボーナスポイント | 20% | 40% | 60% | 100% | |
| ポイント宿泊 | ● | ● | ● | ● | ● |
| ポイントの有効期限 | ● | ● | ● | ● | |
| 会員料金での利用 | ● | ● | ● | ● | ● |
| 無料宿泊特典割引 | ● | ● | |||
| 無料インターネット | ● | ● | ● | ● | ● |
| 客室保証 | 72時間 | 72時間 | |||
| 無料アップグレード | ● | ● | |||
| チェックイン時のウェルカムアメニティ | ポイントor飲み物・スナック | 無料朝食orポイントor飲み物・スナック | |||
| アーリーチェックイン | ● | ● | |||
| レイトチェックアウト | 午後2時 | 午後2時 | 午後2時 | 午後2時 | 午後2時 |
IHG One Rewardsに入会すると、1番下のクラブというランクからスタートし、宿泊数や宿泊で付与されるポイントの獲得状況によって、シルバーエリート→ゴールドエリート…という順番にランクアップしていきます。
最もステータスの高いダイヤモンドエリートになると、
- 部屋のアップグレード特典
- 無料朝食特典
- レイトチェックアウト
などの特典を得ることができます。
また、貯まったポイントは、無料宿泊特典や航空会社のマイルに交換することができます。
IHG One Rewardsの具体的な会員特典については、こちらの公式サイトを参考にしてください。
IHGの会員ランクステータスごとの特典については、こちらの記事でも紹介しています。

IHG会員のメリット
まず、IHG会員(IHG One Rewards)のメリットについて紹介します。
入会金・年会費は無料
まず、入会金・年会費が無料であることです。
IHG One Rewardsは、入会金・年会費が無料なので、とりあえず試しに入ってみるという軽い気持ちで入会しても、特にデメリットはありません。
私も、IHG One Rewardsの特典がどのくらい魅力的なのか・実用性があるのかについて実際に体験してみたかったので入会してみました。
入会して特典を使ってみて魅力的でなければ、いつでも辞められるので、とりあえず入会してみるというのでもいいと思います。
IHG One Rewardsの会員特典を公式サイトで見てみる
1番下のランクでも特典がある
次に、1番下のランクでも恩恵があることです。
IHG会員に入会すると、まずは「クラブ」という1番下のランクからスタートになりますが、このランクには次のような特典があります。
- レイトチェックアウト午後2時まで
- 無料インターネットアクセス
特に、レイトチェックアウト特典は、1番上のランクであるダイヤモンド会員であっても一律午後2時なので、入会したばかりであっても適用されるのは嬉しいですね。
マリオット系列の会員プログラムであるマリオットボンヴォイの場合は、ゴールド会員になって初めてレイトチェックアウトサービスが付帯するので、この点はIHG会員のメリットかと思います。
このレイトチェックアウトのために無料会員登録をするのもアリです。
ただし、レイトチェックアウトが適用されるには、
- 部屋の空き状況による
- 会員レートでの申し込みが必要
という条件付きなので注意が必要です。
最低価格レート保証
IHG系列のホテルに滞在する際には、IHGの公式サイトの会員価格で予約すると、最低価格で泊まることができます。
ExpedeiaやAgodaなどからも予約はできますが、同じ条件(キャンセル適用日・朝食有無・部屋クラス)で比較すると、公式サイトの会員価格が最も安いです。
私もIHGで100泊以上してきましたが、仲介サイトよりも会員価格の方が15%〜20%くらい安くなっている印象があるので、IHGのホテルに宿泊する際には必ず公式サイトを利用しています。
ポイントがすぐに貯まる
IHG One Rewardsに入会すると、IHG系列のホテルに滞在した際に、部屋料金などの加算対象料金1ドルごとに10ポイントが加算されます。
加算対象料金とは、純粋な部屋料金のことで、諸税やサービス料などは含みません。
部屋料金がドルに換算されて、ドルベースの金額をもとにポイントが加算される仕組みです。
単純計算をすると、1ドル150円のときに1泊30,000円の部屋を2泊した際には、1滞在で4,000ポイント貯まる計算になります。
また、私がIHG One Rewardsの大きな特徴の1つとして感じるのが、ポイントキャンペーンがたくさん実施されるという点です。
毎月何かしらのポイントアップキャンペーンが開催されており、例えば、ポイント付与2倍又は3倍キャンペーンや、2泊するごとに2,000ポイントプレゼント…などと、ポイントがザクザク貯まる仕掛けがたくさんあるので、どんどんポイントが貯まるイメージがあります。
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このキャンペーンは、案内が来た対象者のみが適用されるので、全ての会員が対象になるわけではありませんが、入会したばかりの1年目には、その後も会員を継続してほしいという意図なのか、とにかくたくさんのキャンペーンが適用された印象です。
ポイントが貯まった後には、無料宿泊特典やマイルなどに交換できます。
無料宿泊特典に必要なポイントの目安は、
- ホリデイ・イン:15,000ポイント〜30,000ポイント
- クラウンプラザ:20,000ポイント〜50,000ポイント
- インターコンチネンタル:40,000ポイント〜70,000ポイント
くらいなので、キャンペーンのポイント付与を活用すると、2〜3滞在するとホリデイインの1〜2泊分は貯まるイメージです。
ポイントを2重取りできる
次に、IHGのホテルを予約する際に、モッピー・ハピタス・楽天トラベルを経由して予約すると、ポイントを2〜3重取りできます。
具体的には、IHGの公式サイトから直接予約する前に、モッピー・ハピタスを経由してからIHG公式サイトに飛ぶと、
のポイントをゲットできるので、ポイ活をしている方にとっては、活用しない手はありません。
特に、IHGは、最近、楽天トラベルとの提携をしたので、楽天ポイントとIHGポイントの二重取りが可能になったことが話題になりました。
楽天ポイントを貯めている楽天ユーザーの方にはうれしいですね!
楽天トラベルのマイページでIHG ONe Rewardsの会員情報を紐づけて、楽天トラベル経由でOne Rewards会員価格を予約すると、楽天ポイントをもらいつつ、IHGポイントも得ることができるため、ポイントを2重取りをすることができます。
これまでは、IHGの公式サイト以外のサイトから予約した場合には、IHGポイントが付与されなかったり、IHGの会員特典(朝食無料・アップグレード・レイトチェックアウトなど)が利用できませんでした。
しかし、楽天トラベルとIHGの連携が実現したので、楽天トラベル経由で予約してもIHGの特典やポイントが付与されるようになりました。
IHGのホテルを予約する際には、モッピー・ハピタス・楽天トラベルなどを経由して予約するのがおすすめです。
エリート会員にすぐになれる
IHG One Rewardsの会員特典は、プラチナエリート以上のランクから、特典がぐんと一気に魅力的な内容になります。
プラチナエリート以上であれば、
- アップグレード特典
- 追加ポイント又はドリンク券
がチェックイン時に特典として付与されます。
特に、部屋のアップグレードがあると、1番下のグレードの部屋を予約していても、より広い・眺望のいい部屋に泊まることができるので、お得に快適に旅行が実現できます。
さらに、ダイヤモンドエリートになれば、
- 無料朝食特典
を選択できるようになるので、予約時に朝食付きプランを選ばなくても、ホテルのフルブレックファストを無料でいただけます。
例えば、インターコンチネンタルホテルであれば、1人約5,000円以上する朝食を同伴者1人まで無料になるので、かなり嬉しい特典です。
プラチナエリート以上になる条件は、
- プラチナエリート:40泊又は60,000ポイント
- ダイヤモンドエリート:70泊又は120,000ポイント
ですが、出張族などでもなければ厳しいというのが正直なところです。
しかし、IHG One Rewardsのキャンペーンには、
- 1泊分で2泊分の宿泊実績とする
- ポイント2倍・3倍付与
といった嬉しいキャンペーンが頻繁に開催されています。
これを活用すれば、20泊で40泊分の宿泊実績を付与されるため、20泊すればプラチナエリートランクに到達するなど、意外とサクサク宿泊数やポイントが貯まります。
また、予約時にポイントを購入できる制度もあり、例えば、1泊分あたり1,300円追加すると1泊あたり3,000ポイント加算されるというオプションがあるので、これを活用すると、ダイヤモンドエリートに必要な120,000ポイントもあっという間に到達します。
さらに、裏技として、インターコンチネンタルアンバサダーという有償エリート会員制度があり、年会費225ドルを支払えば、一気にプラチナエリート特典をその場でゲットできるというウルトラCのオプションもあります。
インターコンチネンタルアンバサダーについて詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく説明しているので参考にしてください。

IHG会員のデメリット
IHG会員のデメリットについて紹介します。
ステータスのプレミア感が低い
まずは、ステータスのプレミア感が低いことです。
IHG One Rewardsの最上位ステータスは、ダイヤモンド会員であり、
- 朝食無料
- 部屋のアップグレード
- レイトチェックアウト(午後2時)
といった特典があります。
しかし、各種キャンペーンを活用すれば、ダイヤモンドステータスに到達するのはそこまで大変ではないので、ステータスのプレミア感が少し薄いというのが正直なところです。
私もダイヤモンド会員にランクアップして意気揚々とホテルに宿泊した際に、「あれ?意外とダイヤモンド会員って多い…?」という感覚を持ちました。
特に、プラチナエリートもダイヤモンドエリートもどちらのランクも、部屋の無料アップグレード特典の対象ですが、スイートルームへのアップグレードは対象外なので、スイートルームにアップグレードされることはありません。
例えば、繁忙期でランクの高い部屋しか空室がなく、値段の高い部屋を予約したとして、その上のランクの部屋がスイートルームしかない場合であっても、ダイヤモンド会員であってもスイートルームへのアップグレードは基本的にありません(ホテル側のご厚意で特別にアサインしてくれる場合もあります。)。
例えば、Marriott Bonvoyであれば、空室状況によってはスイートルームへのアップグレードもあり得るので、ステータスのプレミア感はMarriott Bonvoyの方が高いですね。
ポイントの価値が低い
IHG One Rewardsのポイントは、ホテルでの加算対象滞在費1ドルにつき10ポイント貯まりますが、ポイントの使用方法は、
- 無料宿泊特典への交換
- 航空会社マイルへの交換
- ギフト券への交換
のいずれかです。
無料宿泊特典への交換の場合、1泊14,000円のホテルに20,000ポイント〜28,000ポイントが必要なのが相場なので、1ポイントあたり約0.5円〜0.7円くらいの価値で使えますが、1ポイント1円には満たない点が惜しいところです。
一方、航空会社のマイルに交換する場合には、例えばANAを例に取ってMarriott Bonvoyと比較すると、ポイントからマイルへの交換レートをもとに計算すると、1マイルに交換するのに必要な費用は、次の表のようになります。
| IHG One Rewards | Marriott Bonvoy | |
| 宿泊付与pt | 1ドル=10pt | 1ドル=10pt |
| 交換レート | 10,000pt→2,000マイル | 60,000pt→25,000マイル |
| 交換換算レート① | 5pt/マイル | 2.4pt/マイル |
| 交換換算レート② | 0.5ドル/マイル | 0.24ドル/マイル |
IHG One Rewardsだと1マイルあたり0.5ドルの費用がかかっているのに対して、Marriott Bonvoyは0.24ドルなので、Mariott Bonvoyの方がコスパがいいということになります。
ちなみに、1マイルをいくらの価値で使えるかどうかについては、エコノミークラスで発券するのか、ビジネスクラスで発券するのかによって異なるので、なんとも言えませんが、相場で言うと、次のとおりです。
航空マイルで特典航空券を発券したときの1マイルの価値は、
- エコノミー:1円〜5円/マイル
- ビジネス:6円〜10円/マイル
となります。
マイルに交換した方が、1ポイントを1円以上の価値で使えるのでコスパがいいですが、1マイルを得るのに約0.5ドル(75円)かかるのでなんとも言えないところです。
ポイントの有効期限がある
注意点として、IHG One Rewardsのポイントには有効期限があることです。
より詳しく言うと、ゴールド会員以上はポイントに有効期限はありませんが、1番下のクラブ会員の場合には、
- 最後にポイントを獲得又は使用してから12ヶ月間
なので、直前に獲得・使用してから1年以内に宿泊して獲得するか、ポイントを使用すれば有効期限は延長されます。
設備が古いホテルも多い
最後に、IHG系列のホテルには設備が古いホテルも多いことです。
もちろん、世界に目を向ければ、どんどんホテルが新調されていたり新しく建てられているので、必ずしも全てが古いわけではありません。
実際、私が行った中だと、
などのホテルは、最近建設された新しいホテルなので、サービス・清潔さ・設備などの質が高くて満足度が高かったです。
しかし、日本のクラウンプラザや欧州のインターコンチネンタルホテルなどは、設備が古くて星の数に見合うのかな??と思うようなホテルもチラホラ見られるのも事実です。
IHG会員に登録するのがおすすめな人
IHG One Rewards会員に登録するのがおすすめな人は、次のような人です。
- ホテル会員の登録が初めての人
- ステータスが早く欲しい人
- リージェントホテルに泊まりたい人
私が1年間使ってみて、特にメリットとして感じたのは、プラチナ以上のステータスを割と簡単に入手できて、かつ、ポイントも貯まりやすいので無料宿泊特典などの会員としての旨みを早くに享受できることです。
せっかく会員になったのにあまり待遇の良さや特典を感じられないとつまらないですよね。
しかし、IHG One Rewardsなら、サクサクポイントが貯まるので、ポイントを貯めるのが楽しくなりますし、貯まったポイントをマイルや宿泊特典に変えられるので、会員になったメリットを実感できます。
また、特にステータスが早く欲しい方は、有償のインターコンチネンタルアンバサダーに入会するという方法もあるので、すぐにプラチナ会員を手にいれることができます。
さらに、リージェントホテルなどの一部の高級ホテルでは、公式サイトでしかクラブラウンジ付きのプランが販売されていないなど、会員にならないとラウンジを利用できないホテルもあります。
実際、私もIHG会員になったきっかけが、Regent Phu Quocのクラブラウンジを利用したくて会員になる必要があったということも1つの理由でした。




